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クレジット・デリバティブ
クレジットデリバティブとは〜 クレジット(信用)リスクに対応したデリバティブ取引です。

 クレジットデリバティブは、貸付債権や社債などの信用リスクをスワップやオプションの形式で売買する取引です。デリバティブ商品の中では比較的新しく、1990年代前半にニューヨークで取引が始まったとされています。従来のデリバティブ商品は市場リスク(株価や為替相場、債券相場、金利などの変動)を売買しますが、クレジットデリバティブ取引では貸したお金(貸付債権や社債などの元本や利息等)が回収できなくなる可能性、すなわち、信用リスクを売買します。
 クレジットデリバティブ取引でもっとも代表的なものが「クレジットデフォルトスワップ(CDS)」です。CDSはプレミアムを支払う(受け取る)ことによって、債務不履行が起こった時に損害額を保証してもらう(保証する)ものです。この保証をプロテクションと呼び、プレミアムを払う方がプロテクションの買い手、プレミアムを受け取る方がプロテクションの売り手となります。プロテクションの売り手は、対象企業に債務不履行などのデフォルト(クレジットイベントと呼んでいます)が発生した場合、プロテクションの買い手に対して、約定された損害額を保証しなければなりません。
 A銀行がX社に対して10億円の債権(社債、貸付など)を持っていると仮定します。A銀行は、何らかの理由でX社に対して持っている債権の信用リスクをヘッジしたいと考えました。そこで、A銀行はB証券に対してプレミアムを支払うことでB証券からX社に対するプロテクションを購入します。



その後、X社にクレジットイベントが発生した場合、A銀行はB証券に対してX社に対する債権を引き渡すかわりに、B証券から10億円を受け取ることができます。


 プロテクションの買い手は帳簿に触れる事なく対象企業家の信用リスクを回避できます。また、顧客との関係上、信用リスクをヘッジした事を知られたくない時、市場流動性の問題などから債権の売却ができない時や与信枠が一杯になりそれを減らしたい時、などにCDSを使って信用リスクを軽減、回避できます。プロテクションの売り手は、空いている与信枠を有効に活用し、実際の元本を動かす事なく、対象企業に投資するのと同じ効果が得られる、といった利点があります。

* 通常の取引におけるクレジットイベントに関しては、現在、支払い不履行(failure to pay)、破産(bankruptcy)、リストラクチャリング(restructuring)の3項目で約定されるケースが大部分ですが、他にいろいろな条件を加減する事によって、様々な商品が取引されています。

 
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